赤十字のなりたちとその働き

赤十字社は、戦争や自然災害などにより被害を受けた人たちに対して、ケガの治療などの人道的な支援を行う団体です。この団体は、スイス人の実業家であるアンリー・デュナンが戦争で負傷した兵士を救助したことがきっかけで誕生しました。同じ目的を持つ団体は世界に広がり、「赤十字社」や「赤新月社」などの名称で行動しています。これらの団体は白い背景に赤いデザインを施したシンボルマークを利用しています。このシンボルマークはアンリー・デュナンの出身国であるスイスの国旗の配色を逆にしたものです。(赤十字社についてより詳しく知りたい方は、私が参考にしたこちらのサイトをご覧下さい⇒http://xn--j9jg178uxpdztmqv9e.com

日本にも「日本赤十字社」が存在し、他国の団体と同様に、人道・公平・中立・独立などの7つの原則をもとに活動しています。幸い、日本国内では戦争による被害はありませんが、甚大な自然災害が発生したときには、被災地への医師や看護師の派遣が行われます。また、災害発生時に備えて日用品や血液製剤が備蓄されており、その配布も行われます。さらには義援金の受付と配分も行っています。甚大な自然災害の場合、長い避難生活が予想されるため、被災者の精神面をケアする支援活動も取り入れられています。

災害などによる活動がないときも、病院の運営を通じて医師や看護師の育成をしたり、一般人にもできる救命法の講習会などを開催しています。海外で自然災害が発生したときは、国内から支援スタッフを派遣することもあります。国際的に協力しあうのもこの団体の行動原則のひとつです。